その選択、大丈夫?

皆様こんにちは!アスリートフードマイスターの砂田真緒です。

散っていく桜と共に、本年度も終わりを迎えますね。

小学生の皆さんやご家族も、例年と異なる形で過ごされた方も多くいらっしゃったのではないかと思います。

違う視点で取り組んだり挑戦をすることで新たな発見があったかも知れません。

そんな振り返りをしながら、新学期に向けて心と体を整えていきましょう!

さて、今回のテーマでは 成長期の何気ない選択の中で気をつけたい食生活について、ご一緒に考えていきたいと思います。

1.低年齢ダイエットの危険

近年では、小学生でも“痩せている“ことを目指す子が増えており、ダイエットの低年齢化が進んでいるといいます。

ですが、成長期で多少太って見えることはそこまで問題視しすぎることではありません。

成長期の極端なダイエットは、骨粗鬆症・貧血・無月経・摂食障害など思わぬ病気に繋がってしまう危険性が潜んでいます。

まずはお子様の成長過程において本当にダイエットが必要なのか?一緒に考える必要がありますよね。

そして、その上で体重がずっと増加し続けたり運動不足が続く場合には、肥満に気をつけて生活習慣を見直していきましょう。

3食はしっかり食べた上で、運動量を増やすか、お菓子や砂糖入りの飲料などを減らすだけでも十分なダイエット効果があるはずです。

もし成長期のお子様が体型や体重を気にされている場合、ぜひ向き合ってお話を聴いてあげたうえで、その裏に潜む危険についてもお話をしてあげてくださいね。

その上で肥満対策をする際は、調理方法や食事のバランス・お菓子の量などで調整をするようにしましょう!

2.プロテインやサプリメント

手軽に栄養素を補うことができるプロテインやサプリメント、アスリートのみならず利用している方が増えてきたように思いますが、同様にキッズアスリートの皆さんも摂取した方が良いのでしょうか?

基本的にはNO。あまりオススメはできません。

成長期の子供はまず、食べる力や噛む力を伸ばしたいので、3食の食事そしておやつからしっかり栄養を摂りましょう!

また、こうした補助食品は便利な反面、過剰となった要素が腎臓に負担をかけてしまったり、3食の食事を食べられずにお腹がいっぱいになってしまったりするため、お子様の成長の妨げになることが考えられます。

もちろん選択肢の一つではありますが、なぜその選択をするのか?本当に必要な選択か?ということは食事・食品を選ぶ上で大切にしたいポイントです!

3.糖質オフ/糖質カット

“糖質オフ““糖質カット“というワードもよく聞くようになりました。

ですが、成長期である小学生にとって糖質が多すぎるということはほとんどないように思います。

特に日常的に運動をするキッズアスリートにとっては、一般の小学生や大人以上により多くの糖質量を必要とします。

逆に不足してしまうと体力や免疫力が低下してしまったり、スポーツや勉強を続けるための集中力の欠如などの支障をきたすいことになります。糖質オフ/糖質カットの選択は、キッズアスリートには不要ということですね!

そうは言っても砂糖がたっぷり入ったジュースやお菓子には注意が必要です。体内の血糖値が急激に上がり体内環境が悪化したり集中力欠場に繋がる可能性があります。

食物繊維やビタミンが含まれるごはん・パン・麺・フルーツなどの食事に関してはとりすぎを気にする必要はほとんどありませんが、ジュースやお菓子に関しては一日の制限を決めるなどして調整をしていけるとよいでしょう!

4.脂質は悪者?

糖質と並んで悪者にされてしまいやすいのが“脂質“です。脂質=太る、というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

確かに脂質のとりすぎは肥満や健康状態の悪化につながります。

ですが、脂質そのものを全て悪者!と排除してしまうのも

脂質は身体の大切なエネルギー源になりますし、程よい脂肪は怪我から身を守ったり、極端な冷えや乾燥も防いでくれるため、免疫力を維持するためにも極端なカットはオススメできません。

気をつけるべきは脂質の量と種類です!揚げ物ばかりの食生活や市販のドーナツ・マーガリン等に含まれるトランス脂肪酸という脂質を多く取ることは、健康を害することに繋がります。

ごはんもおやつも出来るだけ偏りなく様々な食材・調理法を選ぶ事で、栄養の偏りを防ぐことができます。

あまり神経質になりすぎず、脂質と上手に向き合っていきましょう!


いかがでしたでしょうか?

普段何気なく選択している食生活の習慣を、少し見直すきっかけとなれば嬉しいです。

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